私はこの4年間の任期のうち3年間、
8年間のうち5年間を財政委員会で過ごしました。
その中で最も力をいれてきたのが財政再建。
理由は簡単。自分が借金を背負いたくないから。
確かに数年前までは、東京都の財政状況も
国や他の道府県と同じように酷い時代がありましたが、
現在は極めてマトモ。
私たちの世代や私たちの子供の世代に禍根を
残さないで済むような状況になっています。
東京都はこの6年間、民間企業以上に厳しい財政再建に取り組みました。
給料を切り下げ、電気や消耗品を節約し、職員は10年間で2万人以上減らしました。
さらに、全国で初めて公会計制度を導入し、真っ当な帳簿をつけるようにして透明化を図りました。
その結果、現在では1年間の収支は黒字、借金額は身の丈に合った額にまで大幅に圧縮、
貯金は1兆円を遥かに超える規模にまで都財政は良好になっています。
今や、国と比べても、他の道府県と比べても、遥かに健全な状況になっています。
東京都、国を500万円の年収の家計とすると、大雑把には↓のような感じになります。
年収 | 借金 | 1年間のローン | |
東京 | 500万円 | 650万円 | 65万円 |
国 | 500万円 | 6500万円 | 200万円 |
肝心な点は、東京都は増税せずに財政再建を果たした、という点です。